2014年10月7日火曜日

A.Selenium Builder

Seleniumのツールとして、Selenium IDEの他にSelenium Builderというツールがあります

詳しくは、ソフトウェアの品質向上を目指すブログ by TRIDENT Inc.で、2013年12月に『徹底比較!Selenium Builder vs Selenium IDE Part1~Part4』 と 『次世代のIDE、Selenium Builderまとめ』を詳細に書かれていますので、そちらを参照されるとよいでしょう
 (Selenium Builderの公式サイトは、ここ

ここでは、Selenium Builderを使ってみた感想を...

まだ、実用的ではないと思いました
例えば、複数のテストケースで使用できるように変数を持つことができません
制御構造(if文、for文、while文)を実現できるプラグインを随分、検索したのですが、見あたりませんでした
制御構造や変数を使用できなければ、テストケースを動的に運用しにくいと思います

Selenium Builderは操作を自動的に記録することに重点を置いているように見受けられました
ある程度は自動記録も良いですが、繰り返し行いたい操作や条件による操作は自動記録では行えませんので、手動で設定するようになります
受信箱のメール一覧上での自動記録はできませんでした

Selenium Builderは、全てを自動化することを目指しているようです
WebDriverを使用できますので、プログラミングを主体にする方針であれば、WebDriverを使用できることは良いでしょう

こういうツールを使いたい動機が、ケアレスミスを防ぎたいとか、デグレードを防ぎたいとか、あるいは検証証明を残したいということであれば、Selenium IDEの方が扱いやすく、現在では実用的だと思います
また、Selenium IDEで使用できるプラグインは多く提供されていますので、ログをファイルに出力したり、画面キャプチャを残す等、細かな配慮を行いやすいでしょう

将来性ということでは、Seleniumプロジェクトでは今後WebDriverが主流になっていくそうなので、Selenium BuilderでWebDriverを扱えるという点がアドバンテージがあるそうです

ただ、ツールは、使用目的と扱い方で随分、違ってきますので、それぞれの長所・短所を見て選択した方がよいでしょう

個人的には、まだSelenium IDEでいいかなと思います
実際に作成したいテストケースは、やはり、スクリプトを組み立てて実行することになると思います
マルチブラウザ対応としてSeleniumスクリプトをコマンドラインから実行できます
細やかな対応をしたい場合には、やはりプログラム化することになると思います
WebDriverを扱うことになりますが、Javaに移行することはそれほど大変ではありませんでした

以上です

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